Text & Recipe:サントーシマ香
<アーユルヴェーダ特別企画>
まいゆるべーだ : ギーは若返りのポーション
第一回めのお題は「ギー」
ギーって聞いたこと、ありますか?
バターをとろ火で熱して、水分を取り除いた純粋な油のことなのですけれど、これがアーユルヴェーダの世界では
いろ?んなことに使われるんです。年をとってきたり、都市で忙しい生活を送っていると、潤いが足りなくなって、
指先や唇が乾いてくることがあったり、乾いた腸環境から便秘が起こったり、なんてこともありますね。
体だけでなく、感情も渇いてきて、人との関りを面倒くさく思えて、クールに振舞ってしまったりもします。
ギーは上にあげたような症状の改善に適しています。内服することで、一緒にとるハーブの吸収率を高めたり、
届けたい適切な箇所に薬効を運んでくれたり、火傷のとき塗布することで治りを早めたり、炎症を抑えたりもします。
取り方に難しいことは無く、ルールも特にありません。
湯気のたっているアツアツのスープやトーストに一さじのギーを垂らすなんてことでOK。
また、消化の弱い人、便秘がちな人は、朝起きぬけに、ギーを小さじ1加えた白湯を飲むことで、
夜間に溜まったアーマ(未消化物)を下方に流すという方法もおすすめです。
それでは、ギーの作り方を見てみましょう。
用意するもの
無塩バター 450g?1キロ
牛乳の油分を濃縮したバターは、好ましくないもの(農薬、ホルモン剤など)まで凝縮しています。
なるべく草を食べて育った牛からとれるナチュラルな牛乳から作られる
オーガニックのバターを選びましょう。
また、少量よりも、なるべく大量のバターから作ったほうが失敗が少ないようです。
<鍋>
アルミ製は避けましょう。なるべく底の厚いもののほうが熱伝導率が安定しているため焦げ付きにくいようです。

全体が入るサイズの鍋に、バターを入れます。

火にかけましょう。これも、IHよりはガスが、ガスよりも本ものの火のほうが優れているそうです。

バターが溶けてきたら、弱火にして、焦げ付かないように注意して見守ります。
バターの量や火加減にもよりますが、ここまでで20分から30分くらい。
退屈して、このとき別の作業をやり始めてしまい、全部を焦がしてしまうケースが多いです。
ギーを作るときは、静かにギーのフツフツと煮立っている音を楽しんだり、
心を和やかにする音楽をかけたり、マントラを唱えたりしましょう。

ここで、水分が完全に蒸発されたかチェックしましょう。
透明感がでてきたことを確認したら、水を少し振り入れます。

このように、小さな泡が即座にあがってきたら、出来上がりのしるしです。
もう少し時間をかけると、ちょっと香ばしい、キャラメル色の液体にかわってしまいます。
それは、残念ですが、火を通しすぎてしまったサインです。

熱湯で消毒したガラス瓶に、ギーをそそぎます。
このとき、上澄みの白い部分や、底に溜まった茶色い乳糖を取り除くために
コーヒーのフィルター、またはチーズクロスでギーを濾過する人もいます。

蓋をするのは、ギーが室温に冷めるまで待ちましょう。
外気との温度に差があるまま蓋をすると、蒸気が出てしまい
ギーの保存性を保つことができません。
水分を完全に抜いた上質のギーは、室温で保管できますし、
100年持つとも言われています。

できあがりました。ギーの色は、使うバターによって少し異なります。
草を食べて育った牛からとれたバターから作ると、
クロロフィルが含まれて少し黄色味を帯びたギーになるそうです。
飼料としての穀物を食べて育った牛のギーは、白色になります。






















